メジャーコードに対して使用するアベイラブルノートスケール(Abailable Note Scale)は、イオニアン(アイオニアン)スケールとリディアンスケールが基本です。
他には、Tメジャーに対してであれば、ドミナント系のブルーノートスケールやミクソリディアンを使用することも出来ます。
・Tメジャーコード(トニックメジャーコード)に対するアベイラブルノートスケール
Tメジャーには、ダイアトニックスケールの第一音から始まるイオニアン(アイオニアン)スケールを使用しますが
曲調や#11thのテンションが含まれる場合にはリディアンスケールを使用します。
また、Tメジャーを短7度を省略したドミナントセブンスコードと解釈する事で、ブルーノートスケールやミクソリディアンスケールを使用することが出来ます。この場合、トライアドには使用出来ますが、メジャーセブンスコードには使用出来ません。
いずれにせよ曲調や次に進行するコードによって、使用できるスケールが異なってきます。特にイオニアンやドミナント系スケールの場合は、TM7やT7として安定感のある響きになりますが、リディアンはサブドミナント的な響きになりますので、使用する場合は次のコードや終止感を持たせる事に特に注意が必要です。
・Wメジャーコードに対するアベイラブルノートスケール
Wメジャーコードには、ダイアトニックスケールの第四音から始まるリディアンスケールを使用します。
このリディアン以外の選択肢は、Wメジャーにはありません。
・ノンダイアトニックメジャーコードに対するアベイラブルノートスケール
ダイアトニックコード外のメジャーコードに対しては、イオニアンスケール又はリディアンスケールが使用出来ます。
使用スケールの選択基準は、ノンダイアトニックメジャーコードの4th音が、基調のダイアトニックスケールノートのどれかと一致すればイオニアンを使用し、一致しなければリディアンを使用します。
以上の条件を元にまとめると、ノンダイアトニックメジャーコードに対するアベイラブルノートスケールは次のようになります。
イオニアンスケール(アイオニアンスケール)を使用するノンダイアトニックメジャーコード
UM、VM、YM
リディアンスケールを使用するノンダイアトニックメジャーコード
♭UM、♭VM、XM,♭YM、♭ZM
イオニアン(アイオニアン)とリディアンのどちらも使用できるノンダイアトニックメジャーコード
♭XM、ZM