カッティングのストロークは、スピードが命です。シャープな腕の振りを意識しましょう。
カッティングは手首の動きで弾くという意識の方もいるかもしれませんが、手首だけで弾くと筋を痛めてしまう事にもなりかねません。
手首を使うのではなく、手首の力を抜いてブラブラの状態をキープし、肘を支点にして手首を振るイメージです。
手首の力をある程度抜いておけば、肘の動きに自然と手首が付いて来ます。
ピックを持つ指先だけ、弦の反動に負けない必要最低限の力を入れ、ダウンストロークは肘を動かす勢いで手首を振り切り、アップストロークは振り切った手首の反動を利用して返すイメージです。
カッティングのストローク練習に使用するフレーズの譜面を紹介します。
|-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-| |-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-| |-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-| |-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-| |-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-x-| |-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-5-|
これは1弦を小指、6弦を薬指で押さえ、2〜5弦は音が出ないようにミュートします。
この状態で、6弦と1弦の音がしっかり出るように手首を振り切ります。
必ずメトロノームを使用し、弾き続けると少し辛くなるかな?と思うテンポで16分で弾きます。最初は100BPM〜120BPM位でよいと思います。
しばらく弾いていると手や腕が張って痛くなってくると思います。これは、手のどこかに無駄な力が入っている証拠です。
この状態で我慢してしばらく弾き続けると、力がフッと抜けて腕が軽くなる瞬間があります。これは、無駄な力が抜けたと言う事です。
この状態でさらに弾き続けると、また腕が痛くなってくるので一度練習を中断し手首と腕をこするようにマッサージします。
疲れが取れたら、また同じ事を繰り返します。この繰り返しで手に力の抜けた弾き方を覚えさせる訳です。
あまりやり過ぎると、腱鞘炎になるので気をつけましょう。