ハーモニックマイナースケールの音程と使用方法 | ギター初心者上達委員会

メロディックマイナースケールの音程と機能

メロディックマイナースケールは、ナチュラルマイナースケールの第6音(m6th)と第7音(m7th)を半音シャープさせたスケールです。代表的な3つのマイナーモードスケールの一つで、日本語で旋律的短音階と呼ばれます。


メジャースケールの3度を半音下げたスケールとも言えます。


理論的には、ナチュラルマイナースケール(自然的短音階)が導音を持たないと言う欠点を補うために、7度をシャープさせたハーモニックマイナースケール(和声的短音階)ですが、これだと、第6音と第7音の音程が1音半となっているため、音程が不自然で歌い難くなってしまっています。そこで、6度もシャープさせる事で、この不自然さを解消したのがメロディックマイナースケール(旋律的短音階)です。


構成音の音程はルートから見て


【全 半 全 全 全 全 半 】の音程になります。


メロディックマイナーは、上行時(低音〜高音へ向かう上昇フレーズ)のみ上記の音程となり、下行時(高音〜低音へ向かう下降フレーズ)は、ナチュラルマイナースケールと同じ音程を使用するとあります(これは、メジャースケールを弾いている感が出てしまうため)が、ギターでフレージングする際、下降時もメロディックマイナーの音階をそのまま使用することも多々あります。但し、m3度鳴らすまで、メジャースケールと同じ音程なので、マイナー感の無いフレーズになるという事を認識しておきましょう。


m6もM6に変わる事で、マイナー感の薄れたメジャー的なサウンドが特徴です。


第6音がアボイドノート(アヴォイドノート)とありますが、ドリアンでM6が使えるので、メロディックマイナーもアボイドを気にする必要は無いというのが私の解釈です。


メロディックマイナースケールは、短3度(m3度)を絡めないとメジャースケール、長7度(M7)を絡めないとドリアンぽくなってしまうので、短3度・長6度・長7度を絡めた弾き方が重要といえます。


Aメロディックマイナースケールの音程を五線譜で表すと以下のようになります。




Aメロディックマイナースケール



                    ― ―●―
                   #●
┌―――――――――――――――#●―――――――┬┐
              ●
├――――――――――●―――――――――――――┼┤
        ●
├――――●―――――――――――――――――――┼┤
  ●
├――――――――――――――――――――――――┼┤

└――――――――――――――――――――――――┴┘


  ラ  シ  ド  レ  ミ  ファ# ソ#  ラ



  R  9  m3  4  5  M6 M7  R



  └ 全 ┴ 半 ┴ 全 ┴ 全 ┴ 全 ┴ 全 ┴ 半 ┘



メロディックマイナースケールの使い方

メロディックマイナースケールもダイアトニックスケールではありませんので、メロディックマイナーモードから作られるコードに対して使用します。


私の場合は、メロディックマイナーとしてではなく、メロディックマイナーモードスケールのオルタードスケールやリディアンフラットセブンスとして覚えているので、メロディックマイナー単体ではあまり使用した事はありません。


ダイアトニックモードのTm(Ym)トライアド一発には使用することができます。
スケールコードは、ハーモニックマイナーと同じようにTmM7(マイナーメジャーセブンス)となるのでこれもTm7に対しては使用しないほうが無難です。


Tm(Ym)に対して、長6度を省略して長7度を絡めたフレーズを弾くと結構カッコ良いかと思います。(これは結構やります。)
ハーモニックマイナーの短6度を省略しても構成音的に同じ・・・と言ってしまえばその通りなんですが、短6度を弾かないと、ハーモニックマイナー的な響きは出ないので、どちらかといえばメロディックマイナー的なサウンドと言えます。

また、マイナーコードに対するU―X―T(ツーファイブ)のTmM7(Tm)に使用できます。(トライアドなら問題ないですがTm7の場合は使用しない事)


ハーモニックマイナーと同じように、X7―TmでX7から弾く事もできます。この場合X7に対しては、ミクソリディアンフラットシックスというスケールを弾いている事になります。(コードと使えるテンションやアプローチを覚えればスケールの名前なんてどうでも良いですが)