フリジアンスケールは、ダイアトニックスケールの3番目の音から始まるマイナー系のスケールです。
構成音の音程はルートから見て
【半 全 全 全 半 全 全 】の音程になります。
フリジアンスケールは不気味で、少し民族音楽っぽいサウンドが特徴です。
第2音である短2度(m2nd)がルートと半音でぶつかるためアボイドノート(アヴォイドノートです。
同様に第6音である短6度(m6th)が5度と半音でぶつかるため、アボイドノート(アヴォイドノート)となります。
フリジアンスケールの特徴となる音もこの短2度(m2nd)と短6度(m6th)です。
特にこの不気味なサウンドの原因はルートの半音上にある短2度(m2nd)が原因です。
Aフリジアンスケールの音程を五線譜で表すと以下のようになります。
Aフリジアンスケール ― ―●― ● ┌―――――――――――――――♭●―――――――┬┐ ● ├――――――――――●―――――――――――――┼┤ ● ├―――♭●―――――――――――――――――――┼┤ ● ├――――――――――――――――――――――――┼┤ └――――――――――――――――――――――――┴┘ ラ シ♭ ド レ ミ ファ♭ ソ ラ R m9 m3 4 5 m6 m7 R └ 全 ┴ 半 ┴ 全 ┴ 全 ┴ 半 ┴ 全 ┴ 全 ┘
フリジアンスケールはダイアトニックスケールのV番目の音から始まるスケールなので、
ダイアトニックコードの三番目のコード、Vm7に対して使用できます。
アボイドノートが多く使いにくいサウンドの為、Ym7(Tm7)コード一発でも使用は出来ますが、お目にかかる事は殆ど無いでしょう。
また、フリジアンはイングウェイマルムスティーンが自分でも使用していると言っていますが、あれは、正確に言うと後述するフリジアンドミナントスケール(正確にはハーモニックマイナーパーフェクトフィフスビロウスケール)のことで、ダイアトニックのフリジアンのことではありません。