転調の方法 | ギター初心者上達委員会

転調

転調(Modulation)は、元の調(基調といいます)から別の調(新調といいます)に転じることをいいます。


別の調と言うと、調号が変わる事を転調だと思っている人も多いかと思いますが、平行調に移調することも転調といいます。


例えば、AメロがCメジャー、BメロがAマイナー、サビがCメジャーという曲は結構あると思います。


これは、転調していないと思っている人もいますが、理論的にはAメロからBメロに行くときにCメジャーからAマイナー、Bメロからサビに行くときに、AマイナーからCメジャーに転調しているという事になります。

転調の方法

転調の方法をいくつか紹介します。


・ピボットコード(Pivot Chord)を利用した転調方法


ピボットコードとは、枢軸になるコードと言う意味で、基調と新調において、共通するコードや、同一構成音を持つコードを軸にして移調する方法です。


同一音を持つコードを軸に転調する事で、違和感無く転調させる事ができます。キーのトニックマイナー(TmやYm)を別のキーのUmに見立ててU―X(ツーファイブ)進行で別のキーへ移調する方法等があります。


・Uに対するX7やダブルドミナントを利用した転調方法


トニックコードが全てのコードに進行できる性質を利用し、Tに終止した後で、新調のXやUに対するX7へ進行してそのまま新調のTへ解決する方法です。


この転調方法は、新調の制限が無いため、いきなりどのキーにでも転調させる事が出来ます。


・ディミニッシュコードを利用した転調方法


ディミニッシュセブンスコードの構成音が、4つの音をルートとした4種類のディミニッシュセブンスコードで全て同じである性質を利用し、基調のディミニッシュを新調のディミニッシュに見立てて転調する方法。


基調で使用できるディミニッシュセブンスコードと共通の音を持ったディミニッシュセブンスを使用できるキーに転調できる。


・偽終止を利用した転調方法


基調のX7から、新調のUm7へ進行し、U―X(ツーファイブ)で新調のトニックコードへ偽終止する転調方法。


偽終止したトニックコードをT度として、基調には戻らずそのまま進行させる事が出来る。


この場合、メロディーは新調のUm7に対して9thもしくは11thになる必要があり、Um7は、新調のX7に鹿進行してはいけない。また、Tに対してのメロディーは、ルート、3rd、5th、M7th、9thのいずれかになり、終止感を伴うメロディーでなければいけない等の制限がある。


・マイナーセブンスコードを利用した転調方法


基調のダイアトニックスケールノートをルートとするマイナーセブンスコードを弾き、そこから新調のUm7コードに対して、半音進行もしくは4度進行して転調させる方法


新調のUm7コードから、U―X(ツーファイブ)で新調のトニックに対して進行する。


この場合、ダイアトニックスケールコード内に存在するマイナーセブンスコード、Um7、Vm7、Ym7を使用すると、スムーズに転調できる。

現代音楽の転調について

いくつかの転調方法を紹介しましたが、現代音楽(ポップス)では、次の転調が良く見られます。


・半音上や全音上への転調


ラストのサビのリピートで、半音上や全音上に転調するという、歌謡曲などによくあるパターンです。


Mr.Children(ミスターチルドレン)の初期ヒット曲によく見られる手法。


クロスロード、イノセントワールド、トゥモローネバーノウズ、エス、終わりなき旅などのラスサビに使われています。

・同主調への転調


Cメジャーから、Cマイナーへ転調する手法。X7を軸に転調することが多いです。


B´z(ビーズ)の熱き鼓動の果てに使われている。


B´z(ビーズ)には、他にも転調する楽曲が多数存在するので、ロック系の音楽で転調をする楽曲を作るのであれば参考にして見るのも良いかもしれません。